簡単にできるスライムの作り方

澱粉で作るスライム

 

澱粉(デンプン)は非常に身近な成分ですから知らない人はいないでしょう。澱粉(デンプン)、スターチ(starch)は、多糖類の炭水化物で、多数のα-グルコース分子がグリコシド結合によって重合した天然高分子です。

 

植物の細胞に含まれるデンプンの結晶(デンプン粒)やそれを取り出して集めたものもデンプンと呼ばれますが、デンプン粒の形状や特に糊化特性などの性質は植物の種類によりかなり異なります。

 

トウモロコシから取り出されたものを特にコーンスターチと呼びますが、これが一般的な(澱粉)デンプンとなります。澱粉で作るスライム澱粉ではこのコーンスターチや片栗粉等を使うわけで、これと水を澱粉:水=3対2程度で作ります。これだけで通常は液体のような状態だったのが、力が加わると固化するダイラタンシー性質をもったスライム状の物質になるわけで、実に簡単に作れます。

 

この現象はウーブレック(oobleck)と呼ばれていて、液体と固体の性質の違いや非ニュートン流体について説明するための理科教材としても使用されています。ちなみにカラーを食紅ですると絵の具と比べてスライムに透明感がでるので試してみてください。

 

こうしてスライムとして遊ぶのもいいですが、澱粉と酢酸ビニル樹脂エマルジョン系接着剤などの木工用ボンドと少量の塩を加えるとグラーチと呼ばれるものになってやはり教材や玩具と使えます。