簡単にできるスライムの作り方

理科教材のスライム

 

スライムの自作で初めに一般化した方法は「ポリビニルアルコールとホウ砂で作るスライム」だったかもしれません。この方法のキッカケは1985年の第8回科学教育国際会議でマイアミ大学の先生が日本で初めて紹介したことで、これが理科教材として広まっていきました。

 

合成樹脂の一種で親水性が強く、温水に可溶という特徴を持つポリビニルアルコール(PVA)は合成糊や洗濯糊の主に成分で、直鎖状の高分子(高分子化合物)です。これがホウ酸塩鉱物の一種であるホウ砂を介すことで架橋結合してゲル化します。

 

この材料による作り方ですが、まずはホウ砂の4%水溶液を作ります。ホウ砂は薬局等で眼の消毒薬として粉末状のものが購入できます。20℃の水に対する溶解度(飽和溶液の濃度)は4.7g/100gです。但しホウ砂には毒性があるので、多量に飲むと嘔吐や下痢を起こす場合があるので気をつけてください。

 

次に主成分がポリビニルアルコール(PVA)の洗濯糊(通常はPVA10%水溶液)と水を2対3の割合で混ぜて、全体がPVA4%となる水溶液を作ります。混ぜる際には冷水より熱湯の方が次の反応がうまくいきやすいようです。

 

これを撹拌しながら、ホウ砂4%の水溶液を少しずつ混ぜて、容積比10:1程度にします。更にべとべと感が減るまでよくこねれば完成で、結構本物にも近い感触になります。